純真学園大学

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2026.09.25 放射線技術科学科

1~3年次生が東京電力廃炉資料館・福島第一原子力発電所を視察しました

廃炉資料館内で東京電力広報職員の方から
立入前の説明を受けました

 1~3年次生12名と引率教職員6名は、9月3日、東日本大震災および福島第一原子力発電所事故について学ぶため、東京電力廃炉資料館(福島県双葉郡富岡町)ならびに福島第一原子力発電所構内(大熊町、双葉町)を視察しました。

 東日本大震災および原子力発電所事故から15年余りが経過しましたが、福島では現在も廃炉と復興に向けた取り組みが続いています。今回の視察は、放射線について学ぶ学生たちが、事故から今日までの経過や廃炉作業の現状、放射線管理の実際について、現地で直接学ぶ貴重な機会となりました。

 当日は、宿泊施設からバスで東京電力廃炉資料館へ移動しました。到着後、東京電力の担当者から視察にあたっての注意事項や当日の行程について説明を受け、その後、館内の映像資料を通して福島第一原子力発電所事故の経緯について学びました。そこでは、事故への反省と教訓を決して風化させることなく後世に伝え、廃炉と復興を最後までやり遂げるという決意が示されていました。

 その後、専用バスで福島第一原子力発電所へ向かいました。発電所のゲートでは厳格な本人確認が行われ、構内では個人線量計を装着して視察に臨みました。バス車内には空間放射線量を確認できるモニターが設置されており、学生たちは移動しながら線量の変化を実際に確認することができました。

 構内では、数多くのタンク群や**多核種除去設備(ALPS)**などを車内から見学しました。グリーンデッキでは、ALPS処理水の海洋放出に関する設備について説明を受け、処理水を海水で希釈し、放射性物質の濃度を、基準値を満たす状態にしたうえで、海底トンネルを通じて放出する仕組みについて学びました。

 続いてブルーデッキへ移動しました。ここからは1号機から4号機を間近に見ることができ、現在も進められている廃炉作業の様子を直接見学しました。


 今回の視察を通して、学生たちは、福島第一原子力発電所事故の大きさと、その事故と向き合いながら長期間にわたって続けられている廃炉作業の困難さを改めて実感しました。また、放射線を適切に測定・評価・管理することの重要性と、放射線に関する専門的な知識を持つ医療人・技術者として、正しい知識を社会に伝えていくことの大切さについて考える機会にもなりました。


 教科書や講義だけでは得ることのできない現地での経験は、放射線技術科学を学ぶ学生たちにとって、今後の学修や将来の進路を考えるうえでも大変貴重なものとなりました。

(保健医療学部 新井正一)

福島第一原子力発電所を遠方から望む
(発電所構内では撮影ができないため、構外の離れた地点から撮影しました)