「2025年問題」と呼ばれる超高齢化社会を背景に、医療の現場で課題となっているのが「在宅医療」と「高齢者への救急医療」です。純真学園大学では、開学以来、チーム医療体制のなかで各職種のもつ専門的な技術と知識を生かしながら、リーダーシップ力を発揮し活躍できる人材の育成に注力して参りました。本大学院は、その系譜を生かしつつ、研究者としての基礎的能力を育成するだけではなく、高度・複雑化する医療体制のなかで進む、タスクシフト・シェアに対応しうる汎用的能力を身につけることを目指した教育をおこなっています。
純真学園大学大学院では、修士号取得とともに、日々変化する医療現場において、より専門性の高い知識・技術をもって活躍できるよう、放射線治療分野における医学物理の専門資格である「医学物理士」、細胞病理検査を専門業務とする「細胞検査士」、看護の管理者となる「認定看護管理者」等、資格取得のためのプログラムをサポートしてきました。
さらに、2025(令和7)年度からは、看護学専攻に、診療看護師(NP)資格を得るための診療看護師(NP)コースが加わり、看護の基盤分野、臨床実践看護分野、生活支援看護分野、高度実践看護分野の4領域でのカリキュラム構成となりました。
本大学院では、これまでも昼夜開講のカリキュラムや長期履修制度の利用、遠隔授業システムの活用など、就労しながら学べる環境を備えていました。加えて、今年度から開講する診療看護師(NP)コースでは、厚生労働省の定める特定行為研修の修了要件を満たし、日本NP教育大学院協議会のNP認定資格試験の受験資格取得ができるよう、200名を超える臨床講師を招き、特定行為のためのシミュレーションルームや課外時間に利用できるe-learningシステムなど反転学習を可能とする環境を百道浜キャンパスに整備いたしました。
また、学内演習や臨地実習では、九州医療センターをはじめ急性期を中心とする国立病院機構の医療施設および医療スタッフ、在宅医療や離島医療を担うスタッフの方々の協力を得て、最新の知識・技術を身につけることができるよう、教育支援体制を整えています。
純真学園大学大学院保健医療学研究科では、豊富な臨床経験と確かな研究・教育力をもつ講師陣とともに、専門性の追求とキャリアアップを志向し、好奇心をもって進化を続ける方々を教職員一体となって支援していく所存です。