台湾NP学会訪問団来訪および「1st Junshin NP International Seminar」を開催しました
2026年4月30日から5月1日にかけて、台湾NP学会(Taiwan Association of Nurse Practitioners:TANP)の訪問団を本学へお迎えし、筑紫丘キャンパス・百道浜キャンパスならびに関連施設にて国際交流プログラムを実施いたしました。
本交流は、日本と台湾におけるNP(Nurse Practitioner)教育・実践の相互理解を深めるとともに、今後の国際連携やアジア・太平洋諸国における高度実践看護、NPの発展を目的として、本学森田副学長、NPコース本田講師によって企画、開催されたものです。
【4月30日】筑紫丘キャンパス公式訪問・交流会
4月30日は、台湾NP学会理事長をはじめとする訪問団が、本学筑紫丘キャンパスを公式訪問されました。
当日は、福田理事長・学長、森田副学長、石橋研究科長、新井学部長をはじめとする本学関係者が出席し、歓迎の挨拶とともに、本学の教育理念やNPコースの取り組みについて紹介を行いました。大画面のディスプレイを用いて言語翻訳を行うなど、テクノロジーを活用した国際交流の試みも行いました。
また、キャンパスツアーでは、講義室、演習室、シミュレーション設備などを見学いただき、本学が重視する「実践的な学び、多職種連携を学ぶ」の環境について理解を深めていただきました。
【5月1日】九州医療センター視察・国際セミナー開催
5月1日は、国立病院機構九州医療センターにて院長・看護部長へのご挨拶のあと、現場の診療看護師(NP)らと共に施設視察を実施しました。
視察では、救急外来、ICU、ハイブリッド手術室、内視鏡部門などを訪問し、日本における診療看護師(NP)の臨床実践や、多職種連携の実際について紹介を行いました。
また、本学NPコース学生らが、実習で各部署において医療チームの一員として学ぶ様子に、訪問団から高い関心が寄せられました。
視察後は、本田講師主催で、診療看護師(NP)コースの学びの本拠地である百道浜キャンパスにて「1st Junshin NP International Seminar」をハイブリッド形式で開催しました。
セミナーには、本学学生だけでなく、キャンパス近隣の診療看護師(NP)も参加し、オンラインでは他大学の診療看護師(NP)養成大学院の教員・学生らも参加しました。
セミナーでは、本田講師による本学NPコースの教育とビジョンに関する講演に加え、台湾NP学会理事長による台湾NP制度の現状と課題に関する講演、さらに近隣診療所の医師および診療看護師(NP)による、地域・在宅医療における診療看護師(NP)の役割に関する講演が行われました。
参加者からは、「台湾におけるNPの課題」「患者への関わり方」「地域・プライマリケア領域でのNP活用」などについて多くの意見が交わされ、国際的な視点からNPの未来を考える貴重な機会となりました。
台湾全体では約1万6千人のNPが活動しており、日本(約1,000人)と比較して大きく普及しています。例として台湾では、500床規模の病院に約100名のNPが配置されるなど、非常に認知度の高い職種となっています。その背景には、レジデント不足や外科医不足への対応があり、タスクシフト・タスクシェアの実践としてNPが重要な役割を担っていることが紹介されました。現在は病院勤務が中心である一方、今後は高齢化の進展に伴い、プライマリケア領域へさらに広がっていく可能性についても意見が交わされました。
今後に向けて
大学院 診療看護師(NP)コースは、今後も国際交流を通じて、教育・研究・実践の発展に取り組んでまいります。
今回の交流を契機として、日本と台湾、さらにはアジア地域における学術連携をさらに深め、高度実践看護の発展と地域医療への貢献につなげてまいります。
