私がDMATを目指したきっかけは、東日本大震災のニュースや在学中に受講した「災害医療論」での先生からの助言でした。その後,災害医療の現場で活動する医療従事者の姿を知り、「診療放射線技師として自分にもできることがあるのではないか」と考えたのが始まりです。
しかし実際に,大学病院に入職してからは、災害時に技師が担える役割は限られているのではないかと悩み、挫けそうになったこともありました。そんな中で出会ったのが、DMATにおける「業務調整員」という役割です。医療資源や人員配置、移動手段などを調整し、溢れかえる情報を整理しながらチーム全体の活動を円滑に進める“要”となる存在であり、職種の枠を超えて力を発揮できるポジションでした。
日頃から多くの患者様や他職種と関わる診療放射線技師だからこそ、コミュニケーション力や気遣い、全体を見渡す視点を生かせるのだと気づきました。
災害活動では、被災地の患者様への医療支援はもちろん、被災しながらも現場を守り続ける医療従事者の方々を支えることも重要な任務です。相手の状況を思いやり、必要な支援を調整する力が求められます。
平時には、院内の災害対策マニュアルやBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の見直しに携わり、院内訓練の企画・運営に参加しています。また、DMATとして全国規模の災害訓練にも参加し、実践力の向上に努めています。普段から患者様や他職種の業務に関心を持つことが、結果的に自分の視野を広げ、非常時の対応力向上につながると感じています。
