純真学園大学

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2025.09.24 放射線技術科学科

夏期実習体験記[原子力機構]

ホールボディカウンタ測定の様子

 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(原子力機構)の夏期実習に参加してきました。

 原子力機構は日本で唯一の原子力の総合的な研究開発機関であり、「カーボンニュートラルな社会」と「低資源‧⾼効率な社会」の実現を⽬指し、⼈類社会への貢献を⽬標に、原子力エネルギーの研究開発のみならず、原子力の安全利用、放射性廃棄物の処理・処分技術の確立、放射線の医療・産業利用など多岐にわたる研究開発を担う国の研究機関です。

 原子力機構では100を超える実習テーマがありましたが、私は茨城県大洗町にある大洗原子力工学研究所の放射線管理に関する実習(実習テーマ:環境と人に対する放射線モニタリング及び施設放射線管理に関する実習)9/1から9/108日間参加してきました。

土壌サンプリングの様子

 実習では、環境モニタリングとして土や大気の放射性物質の量の計測、人の体内の放射性物質の量を測定するためのホールボディカウンタによる測定を実際に体験しました。また、原子力施設の放射線管理方法について実際に現場で体験しました。

 実習を終えて、原子力施設の放射線管理と医療で用いられる放射線は使用や管理方法などが異なる側面がありますが、原子力施設の放射線管理は、施設で作業する人々や周辺に住む人たちを守るため、医療で用いられる放射線も患者の命を守るために行われており、誰かを守るあるいは救うという根本的な部分は同じであると強く感じました。


 今回の実習を通して、放射線を扱う職業は病院の診療放射線技師以外にも存在し、様々な分野で活躍していることを知りました。診療放射線技師のように医療の現場で直接的に人を救うだけでなく、原子力分野においても人々が安全に暮らせるよう放射線管理や研究がなされており、その技術者の姿には感銘を受けました。この経験を活かして私も広い視野をもって今の自分にできることを探していきたいです。


放射線技術科学科 参加学生