Cross Talk#02

看護学科4年生 卒業に向けて

大学生活ラストイヤーの看護学科4年生に、
純真で学んだことや将来のキャリアとビジョンについて語っていただきました!

MEMBER PROFILE

  • 秋根さん

    福岡県立香住丘高等学校 出身

  • 大石さん

    九州産業大学付属九州高等学校 出身

  • 松永さん

    熊本県立八代清流高等学校 出身

  • 志波さん

    福岡大学附属若葉高等学校 出身

  • 當眞さん

    沖縄県立首里高等学校 出身

(2025年 6月20日 取材・撮影)

看護学科といえば…やっぱり実習!

松永さん

看護学科を語る上で外せないのは、やっぱり実習です!1年生から4年生まで、段階的に実習があって、それぞれ期間も内容も異なります。1年生は、1週間程度の短期実習で、地域の公民館などで健康教室を体験したり、病院で患者さんとお話したり。看護の実務というより、現場に慣れるための実習です。

秋根さん

2年生になると2週間ほど医療機関に行って、血圧測定やアセスメント(※)など、少しずつ看護の現場に携わるようになります。そして3年生になると、いよいよ本格的に長期の実習!半年間で、複数の病院や病棟を経験します。将来の就職先の希望や理想の看護師像が明確になって、本当に貴重な半年間だったと思います。
(※)患者さんの状態を正確に把握するために、情報を収集・分析・評価するプロセス

志波さん

私は慢性期の病棟が印象的でした。担当の患者さんを毎日きちんとケアすることが自分の役割だと思っていたけど、長く入院されている方は、日によって調子のいい時や悪い時がある。実際には、ただそばで見守るだけの方がいい日もあるし、患者さんのタイミングを見計らうことも大切。本当の意味で患者さんに寄り添った目配りや気配りが大切なんだと思いました。

秋根さん

自分の気持ちや優先順位より、患者さんを主体にする大切さは、僕も実習で実感しました。看護学生にとって実習は学びの場ですが、現場に入ると、自分の単位なんて関係なく、ただ目の前の患者さんのために動きたいと思うようになりました。精神科で自分と同年代の患者さんを担当した時も、そういう気持ちで寄り添っていたら、だんだん相手が心を開いてくれて、会うたび話しかけてくれたり、何かあれば「秋根くんに聞いてほしい」って指名で頼ってくれたりして嬉しかったな。

當眞さん

私は終末期の病棟で出会った患者さんが忘れられません。呼吸状態が悪化して、自力でトイレまで移動するのも大変なので、部屋にポータブルトイレを設置するという話が出たんです。でも、ご本人が拒否されて…看護師みんなが集まって、他に支援の方法がないか話し合いました。患者さんの尊厳や意志を尊重するために、本当に看護師全員が心を配っていて、実習を終える時は、その患者さんも涙ぐんで別れを惜しんでくれました。

大石さん

私は逆に、症状が日々変わっていく急性期病棟の患者さんが印象に残っています。ICUを出たばかりの頃は、痛みもある中で大変だったけど、2週間後の退院時にはかなり回復して、元気な姿を見せてくれた時は感動しました。記録することも多くて忙しかったけど、少しでも患者さんのそばにいたい、できることをやりたいって気持ちがわいてきて、全然辛いとは思わなかった。

松永さん

私は小児科!中学生の女の子を担当した時、やっぱり思春期だから、最初はよそよそしかったんだけど、少しずつ打ち解けて、やっと本音を聞かせてくれた。もう小さな子どもじゃないから、自分の病気のことも理解しているし、入院で親にかかる負担も想像できちゃう。家族に申し訳ないって思っちゃって誰にも弱音をはけず、痛みがある時も言わずに我慢してたんだって。それを聞いてからずっと、彼女の心が少しでも軽くなるように、気をつけて見守りました。実習が終わる頃、その子の母親から「親も知らなかった本音を聞くことができました、ありがとう。」って感謝されたことがあって…。自分の看護が誰かの心を軽くすることができる、そんな貴重な体験をさせてもらいました。

4年生は卒論や就活、保健師の実習も。

大石さん

実習は大変だけど、楽しいこともいっぱいあるよね。5~6人のグループで実習中ずっと一緒に過ごすから、自然と仲良くなるし、実習先に一緒に来てくれるグループ担当の先生とも一気に距離が縮まった。

志波さん

私のグループはすごく明るいムードメーカーの子がいて、忙しい時や大変な時も、その子の明るさにみんな励まされたな~。仲間と一緒だからがんばれたこともあるね。

松永さん

4年生も実習があるのですが、期間は短く、診療科の希望も出せます。私はもちろん、小児科を希望しました!

志波さん

私は保健師課程だから、まだまだ1ヵ月以上の実習があります。でも、保健所や乳幼児健診など病院とはまた違う現場を体験できるので、楽しみ!3年生までは、全員ほほ同じカリキュラムだったけど、4年生からは保健師課程ならではの授業や実習が増えてきます。

當眞さん

私も保健師課程です。看護師と合わせて保健師の資格も取りたい人は、2年の最後に試験を受けて保健師課程に進みます。

大石さん

私も保健師課程なので、卒業論文も、保健師に関する内容に取り組んでいます。

松永さん

卒論といえば、私はどうしても子どもに関する研究がしたいから「医療的ケア児」についての論文にした!卒論を担当してくれる先生は地域在宅領域の先生なので病院看護とは異なるこれまで見なかった角度で小児科について考えることができて、新鮮です!

當眞さん

すごい、本当に小児科一筋(笑)。ちなみに私は、保健師に関連するテーマとして、子宮頚がんの予防や啓蒙活動に関わる卒論にしました。ただ、卒業後は保健師ではなく、まずは福岡の総合病院で看護師として働いてみようと思っています。3年生の急性期病棟での実習の経験から、外科か手術室の看護師を希望しています。

大石さん

私も保健師課程ですが、研修を通して、やっぱり卒業後は、看護師として働くことに決めました。慢性的な疾患を抱える方たちに、思いやりのある看護をしたくて、内科を希望しています。

志波さん

私は地域の人たちにずっと健康でいてほしいという思いがあって、保健師になりたいと思っています。地域社会全体の健康づくりに関わりたい。保健師の募集はとても少なく、競争率が高いのですが、今就職活動をがんばっています。

秋根さん

僕もまだ就職活動中です。臓器移植の先端技術に興味があって、卒業論文も移植外科という特殊な分野にしました。移植外科がある病院はまだまだ少ないですが、時間をかけて就活をがんばりたいと思います。

松永さん

私は故郷に帰って、大学病院に。もちろん希望は小児科かNICU(※)ですが、自分の地元でNICUがある病院ということで、この大学病院に決めました。3年生の時はインターンで、そこの小児科とNICUを2日間、体験したりもしました。

※NICU(新生児集中治療室)は、早産や病気のある赤ちゃんのために、専門的な医療と看護を提供する施設です。小さな命を守るため、24時間体制でケアが行われます。

當眞さん

私も3年生の夏にインターンに行きました。この時期にインターンに参加する人はすごく多いです。あと合同説明会も頻繁にあるので、みんな就活で一度は参加していると思います。

志波さん

先生たちもすごく親身に就活の相談に乗ってくれます。就職係のスタッフさんやSG(※)担当の先生にも気軽に相談できて、進路相談から履歴書の添削までしっかりサポートしてくれます。
※少人数のグループで学修や生活をサポートする仕組み。学生一人ひとりに目が届きやすく、学修面・生活面・進路面でのきめ細かな支援を行っています。

受験生の皆にメッセージを!

大石さん

受験生の皆さんには、夢に向かってぜひがんばってほしいです。看護学科は、必修の授業が多くて、みんなで一緒に授業を受ける時間が長いから、友達がすぐにできるし、みんな同じ目標を持った仲間ばかりで楽しいです。

志波さん

実習のグループも毎年変わるから、本当にどんどん友達が増えます。先生たちもどんな相談にも乗ってくれて、実習中も、少しでも顔色が悪かったら「大丈夫?無理してない?」なんて気にしてくれて、あたたかい学校だと思います。

秋根さん

純真は、本当に優しい人が多いです。実は僕は第一希望ではなかったんですが、SG制のおかげで先生とも話しやすくて、すごく丁寧にサポートしてくれるので、今では純真に入学できてよかったと思ってます。

當眞さん

私は沖縄から一人で進学してきて、誰も知り合いがいなくて不安だったけど、入学してすぐに友達がたくさんできました。(地方の子も思ったより居て安心!)学園祭のカラオケ大会に、看護学科の子が出た時は、友達と応援に行ったりして楽しかった。その子、すごく歌が上手くて、2年連続で入賞して、豪華な賞品もらってたんですよ!

松永さん

私も県外から一人で福岡に来たけど、友達が家に遊びに来たり、一人暮らし同士でお泊り会したりして楽しいです。看護学生は忙しいイメージがあるかもしれませんが、サークル活動やバイトをする時間もちゃんとあるし、プライベートもバッチリ充実できます。

秋根さん

僕も100円ショップとかガソリンスタンドとか、結構アルバイトはやりました。あと、男子も、ぜひ気負わずに純真に来てほしいです!まだまだ看護学科に男子は少ないけど、その分、男同士の結束は固くて楽しいです。僕の学年は男が5人しかいないんですが、おかげで授業中も放課後も、この5人とずっと一緒(笑)。めっちゃ仲いい!

當眞さん

私が福岡で就職を決めたのも、ここで暮らした学生生活の居心地がよかったからかも。地元にはいつでも帰れるから、今はまだ、看護師仲間がたくさんいる福岡にいたいな。就職先の総合病院にも一緒に入職する友達がいるし、純真OB・OGの先輩もいるし、心強いです。

大石さん

卒業しても遊びに来たいくらいだよね。受験生の皆さん、来年はぜひ純真で、楽しい学生生活を送ってくださいね!