3年次生が国立成育医療研究センターの施設見学に行きました
東京都世田谷区にある国立研究開発法人成育医療研究センターの施設見学に行ってきました。
この施設は厚生労働省所管の国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)で、胎児から、新生児、小児、思春期を経て次世代を育成する成人世代までのリプロダクションサイクルに生じる疾患に対する医療と研究を推進する国の施設です。本学卒業生も勤務しており、今回の見学に際していろいろお世話になりました。
この施設には子どもや家族へ多くの配慮がされており、カラフルで明るい院内は病院特有の緊張感を和らげ、放射線検査中にアニメを見ることができる工夫や、子どもに説明しやすいように木製の医療機器のおもちゃがあり、子どもが安心できる環境が整えられていました。また、家族への配慮として、病院の隣にはドナルド・マクドナルド・ハウス*)という医療だけでなく生活面へのサポートも充実していました。見学中、子どもの放射線検査に付き添う親や、検査をするために子どもを寝かしつける親の姿をみて、診療放射線技師は患者である子どもだけでなく、協力していただいている親への配慮も欠かせないと感じました。
私たちは以前から小児医療にかかわりたいという夢があり、今回の見学で小児科には小児科ならではの学びややりがいがたくさんあり、小児の検査を苦手とする診療放射線技師も多い中で、小児専門病院で経験を積むことで、将来的にどこへ行ってもその分野を任せてもらえるという強みになることを教えていただきました。小児科に行きたいと思っていた人たちが自然と集まり、力を発揮している現場を見て、私たちも夢に向かって努力を続けていきたいとあらためて思いました。
*)ドナルド・マクドナルド・ハウス:遠方から入院・通院されている患者さんやご家族が滞在できる施設。ボランティアや寄付で運営されている。
国立研究開発法人成育医療研究センター全景
待合廊下には汽車が設置されています
X線CT装置はドーナッツです
ドナルド・マクドナルド・ハウスの玄関