2025.03.06
放射線技術科学科
放射線技術科学科の学生が原子力規制人材育成事業に参加
令和7年2月17日~18日、全国5大学から16名の院生、大学生が参加。本学からは放射線技術科学科の学生4名がこの事業に参加、九州大学 病院キャンパス、伊都キャンパス、沖縄県病害虫防除技術センター、琉球大学で実験、演習、施設見学を行ってきました。
第1日目、九州大学 病院キャンパスで「レムカウンタによる中性子線量測定」実験で中性子の性質や遮蔽について実験を行いました。伊都キャンパスでは「電離箱によるトリチウムβ線計測」で、気化されたトリチウムを水に溶かし、その液体を測定する実験を行いました。その後、沖縄へ飛行機で移動。
第2日目は、沖縄県立病害虫防除技術センターの施設見学。Co-60 線源でウリミバエ(害虫)を不妊化させて、最終的にはこの害虫を根絶させるための実施方法について説明を受け、その施設見学を行いました。その後、琉球大学教育学部に移動し、大学敷地内を流れている地下水を採取、科学的操作を行い、水中のウラン‐ラジウム系列の放射能濃度を測定しました。その後、実験室で「核テロに遭遇したら・・」として、タブレット端末を利用した演習が行われ、各グループで話合いを行った後、グループごとの発表が行われました。
参加した学生たちは2日間、福岡、沖縄を移動しながら、2大学、1施設を利用した実験、演習、施設見学を通して貴重な経験ができました。
この事業は2024年度原子力規制人材育成事業「放射線規制及び災害に対応可能な実践力を有する放射線取扱主任者育成」として、静岡大学 大矢恭久 准教授らが獲得した原子力規制庁からの補助金を利用し、本学も参加させていただきました。