6月9日、『6月博多座大歌舞伎』を4学科の学生全員で鑑賞しました。

この機会は、人間力を経年的に育成する自校教育【純真学】の3年次開講科目「総合純真学」において、一流を知ることを目的に企画されました。

会場に柝の音が響き、萌黄、柿、黒に染められた定式幕が開けられると、大きな拍手とともに舞台衣装に身を包んだ役者さんが登場します。
昨年との一番の違いは、“大向こう”の屋号を呼ぶ声。
物語の見せ場でツケが鳴り、役者が大見得を切ると、「松嶋屋‼」「音羽屋‼」と声がかかります。
色鮮やかな背景に花道やスッポンをつかった舞台演出。物語を紡ぐ義太夫の節回し。役者と後見の息のあった動き。江戸時代から伝わる型を守りながらも”傾く(かぶく)”芸術といわれる歌舞伎。

未完成の芸術を極めていこうとする歌舞伎に関わる人々の姿を目の当たりした学生たち、個々の感性の響きが広がっていくことを期待しています。