教育活動:教育方法では講義からアクチィブラーニングへ変わってきていますが、必ずしも固執せず、学生の理解を確認しながら行うことを心掛けたいと思います。自ら学ぶことを手助けできればと願っています。
研究活動:がん関連抗原のクローニングおよびエピトープペプチドの道程、臨床試験での検査法の開発などを行ってまいりました。
社会活動:各種関連学会での発表、文科省の科研費の審査、学術雑誌でのpeer reviewなどを行ってきました。さらに、がんペプチドワクチンの研究では、トランスレーショナルリサーチの段階までは文科省、厚労省、および国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)からの助成金、あるいは委託研究費で行ってきましたが、実用化の段階では国の補助金が得られなかったため、上司及び同僚とともにベンチャーを立ち上げ、取締役として活動をいたしました。
その中で、アカデミアとは異なる貴重な体験をさせていただきました。もっとも異なる点は、すべての会議の議事録を残すことや、標準業務手順書SOP(Standard Operating Procedures)を作成し、すべての活動をSOPにのっとって記録して残すことなどがあります。今後、このような経験を、若い世代の学生たちに伝えていければと考えています。